「URであーる」のCMでもおなじみの UR賃貸住宅。
「普通の賃貸住宅と、どうちがうの?」
そんな風に思った方も多いのではないでしょうか。
私は5年ほどUR賃貸に住んでおりました。
その後引っ越したのですが、引っ越し先もUR賃貸を選び、2年経過しております。
今回は、実際にURに住んで感じたメリットやデメリットについて、私の個人的な感想をメインにお伝えしていきたいと思います。
UR賃貸の特長
UR賃貸は、UR都市機構が管理している公的な賃貸住宅です。
ただ、「UR賃貸」と名がついていれば、どこも同じような住居なのかと思ったら大間違い。
新築で設備も充実している物件もあれば、築50年以上でエレベーターもない物件もあります。
駅から徒歩5分の物件もあれば、徒歩で駅に行くのは厳しいような立地のものもあります。
URだからという理由で「物件はどれも同じようなものだろう」とは考えず、必ず物件ごとに下調べや内見をして、気に入ったなら契約を考えるという形をおすすめします。
エアコンや設備はどうなの?
選ぶ物件によりますが、私が住んだ2つの物件は
どちらもエアコン、照明、ガステーブルが設置されていませんでした。
そのため本格的に住み始める前に、それらの購入、設置が必要となります。
一見デメリットにも思えますが、私はむしろメリットと感じました。
省エネのエアコンを選ぶ
エアコンは常設のものだと、型が古ければ電気代が余計にかかります。
自分で省エネ設計のものを購入すれば、光熱費を抑える事ができます。
オシャレな照明で光熱費も節約
照明は常設のものだとシンプルなシーリングライトの場合が多いですが、URは自分で設置するので、オシャレなインテリアを選ぶ事ができます。
LEDを選べば電球を交換する事もなく、光熱費も節約になります。
好みに合わせたガステーブルを導入
ガステーブルは汚れが残るものなので、引っ越すタイミングで新品が欲しいと思いませんか?
自分で選べばデザインや機能など好みに合わせる事ができます。
このように、UR賃貸は常設されている家電はない場合が多いですが、その分自分好みに部屋をカスタマイズできるという楽しみがあります。
私は家電や家具を選ぶのが好きなので、UR賃貸にして良かったと思っています。
メリット
実際住んで、「ここが良かったな」と思った事を書きたいと思います。
掃除当番がない
集合住宅の場合、当番が回ってきて共用部分や敷地内の掃除をしなければならない事がありますが、URの場合、毎月共益費を家賃と一緒に支払うのでクリーンサービスが全て行ってくれます。
ちなみに私の場合だと共益費は家賃の1割以下でした。
これで掃除当番しなくて良いなら安いものです。
更新料・礼金が不要
一般的な賃貸住宅の場合、礼金や更新料が必要となる場合がほとんどです。
礼金とは大家に対し「部屋を貸してくれてありがとう」というお礼のお金。
更新料とは概ね2年ごとに契約更新で支払うお金。
URはこの更新料と礼金が発生しません。
特に更新料は、長く住めば住むほどコストがかさむので、長く住む予定の場合、URのコストパフォーマンスはとても高くなります。
そもそも更新料や礼金を払うという風習自体がおかしいと思いません?
空室が出て困るのは大家、借りるほうは「お客様」のはずなのに強制的に礼金を払わせるというのは、さすがに時代遅れなのではないでしょうか。
更新料も同様に、空室になったら困るのは大家なのだから徴収されるのは疑問。
実際、大家に交渉すればこれら更新料や礼金は不要になる場合も多いそうです。
でも交渉するのは煩わしいですよね。
UR賃貸は、もともと更新料も礼金も不要なので面倒くさくなくて良いです。
管理サービス事務所あり
UR賃貸住宅には管理サービス事務所があり、困った事や解らない事はすぐ相談する事ができます。
私はURの2つの物件に住みましたが、どちらの管理サービス事務所も親身に相談にのってくれました。
デメリット
実際住んで「ここは改善してもらいたいなぁ」と思った事を書きたいと思います。
アンテナ線やエアコンの増設工事は入居者任せ
ワンルームタイプでは特に問題ありませんが、部屋が複数の物件を選ぶ際は注意が必要です。
ちなみにこれらの件はURに関わらず、他の賃貸物件を選ぶ際にも当てはまるので参考にしていただければと思います。
物件によっては、
- テレビのアンテナが1部屋にしかない事がある
- エアコンを設置できる部屋が限られている
- 洗濯機を置くスペースがせまく、ドラム式は置けない場合がある
私の場合、最初はワンルームタイプに住んでいましたので特に問題なかったんですが、引っ越して部屋数が増えた時に上記の問題が発生しました。
① テレビのアンテナが1部屋にしかない事がある
テレビを接続できるのが1部屋しかないため、他の部屋でテレビを観る事ができませんでした。
なので複数の部屋でテレビを観たい場合は分配器や長いアンテナケーブルを購入し、他の部屋まで伸ばしてつなぐという事が必要です。
② エアコンを設置できる部屋が限られている
私の選んだ物件は、エアコン設置用のスリーブがあるのが1部屋のみでした。
そのため、他の部屋にもエアコンを設置しようとなると、壁に穴を開ける工事やブレーカーが2台のエアコン稼働に耐えれるもの交換する工事、その工事をする許可を管理サービスからもらう等する必要がありました。
退去する際の原状回復はしなくて良いといわれましたが
「部屋の価値を上げてるのだから当たり前では?」
とちょっと思いましたね。
ブレーカーのアンペア工事はURの費用となりましたが、エアコンの設置工事に関しては入居者が負担となります。
③ 洗濯機を置くスペースが狭く、ドラム式は置けない場合がある
洗濯機を置く事自体は問題なかったのですが、通路が狭かった関係でドラム式のような前にドアが開くタイプのものは置けない環境でした。
ただ日々の家事の手間を考えるとどうしてもドラム式を設置したかったので、寸法を計測しそれでギリギリドアが開くタイプのドラム式洗濯機を探し、どうにか設置する事に成功しております。
縦型の洗濯機であれば特に問題なく設置できるでしょう。
気を付けたいのは古いタイプの物件だと、排水を浴室へホースでつないで流すタイプもあります。
私の場合ですが、ホースがトイレの前を横切る形になっていたので足をひっかけそうになることが数回ありちょっとジャマでした。
また、浴室へつなぐタイプだと洗濯機を底上げしないとうまく排水されないので高さをかせげる洗濯台も合わせて導入する必要があります。
私が選んだ物件は家賃安い分、築年数が長かったため上記のような設備の不満点がいくつかありました。
選ぶ物件によってまるで違うと思いますので、気になる物件がありましたらURの窓口に問い合わせてください。
UR賃貸はおすすめなの?
UR賃貸は結局のところ、おすすめなのか…
答えは
「その人による」
「おい!長々と読ませておいて、そのふざけた結論は何なんだ!」
そんな風に思った方もいるかと思いますが、万人に受ける物件というのは存在しませんので…
ただ、私はUR賃貸からUR賃貸に引っ越し、現在も住んでおります。
もし次引っ越す時も、またUR賃貸を選ぼうと思っています。
細かな不満点はもちろんありますが、トータルでは満足しています。
UR賃貸で一番良い所は、公的な機関が運営しており、ある程度信頼がおける事です。
現在でも一般の賃貸住宅では、無知なお客に問題点をごまかして物件を勧めたり、礼金や更新料といった不要なお金を徴収したりしています。
同じ部屋のスペックなのに、交渉しなかったがために家賃が全然違うなんて事もあります。
もちろん優良で信頼のおける不動産会社もありますが、素人にそれを選別するのはとても難しい。
URであればそういった心配なく、ただ部屋のスペックや周りの環境を見て気に入るか気に入らないかで決める事ができます。
UR賃貸に7年住んだ感想 まとめ
URは公的機関が運営しているので安心。不動産の知識がない方におすすめ。
エアコン等の設備は整ってない場合が多いので、自分好みにカスタマイズしたい方向け。
築年数や立地、部屋のスペックは同じURでもまるで違う。必ず内見をした上で決めましょう。
他にも体験談やレビュー記事あります。
コメント